4. 受診 - 歯根破折と抜歯宣告

スポンサーリンク

ついにその日がやってきた。3年半ぶりの歯医者。

まずは受付で問診表に記入し、歯磨きの習慣や既往症、喫煙歴などを記入。

(ちなみに私は生まれてこの方、非喫煙者である)

午後一番の予約であったため、待たされずに診察室へ。

歯科医院の診療室のイメージ

診療台に座ると、まずはベテランそうな歯科衛生士さんからの問診。

電話で既に申告してあったとおり、

歯科衛生士イメージ

奥歯に違和感があるんですね?

と、聞かれる。

女性イメージ

10年前に神経を抜いた歯のあたりに違和感があるんです。

と、予約時と同様に伝えると、まずはレントゲンに案内される。

歯医者のレントゲンのイメージ

診療台に戻ると、今度は歯茎の状態をチェックする為に、高そうなカメラであらゆる角度から写真撮影。

そしてほどなくして先生登場。

自分の歯の写真と対面

その先生は・・・若い。私と同じくらい若い。

きっとお母様方には人気があるに違いない。しかし私にはそんなことはどうでもいい。

若いが・・・大丈夫だろうか。何か不安になる。

先生は開口一番、こう言った。

歯科医師イメージ

奥歯は結構大変なことになってます。

女性イメージ

(ああ、やはり歯根のう胞かな・・・)

と思いつつ、説明を聞く。

先ほど撮った写真やレントゲンを、目の前のモニターで一緒に見ながらの症状説明。

ハイテクな時代になったものだなぁ・・・と思いながら、「歯茎がやや腫れつつあるので歯周病に気をつけること」をまず説明される。

歯のレントゲン写真イメージ

そしていよいよ奥歯の話である。

まさかの宣告

奥歯のレントゲン写真を見ると、とんでもない画像が私の目にも入ってきた。

歯科医師イメージ

ご覧の通り、歯の根が折れています。折れたところの空間にばい菌が入って膿がたまっています。

女性イメージ

・・・。

・・・へ?

膿だけじゃなかったの?

まさに晴天の霹靂。これはいわゆるひとつの「歯根破折」というやつである。

先生曰く、このまま放っておくと、膿が広がり骨が溶けたりしてよろしくないようだ。

歯科医師イメージ

折れた部分がもっと上のほうならば歯を残す方法もありますが、かなり下の方なので、抜歯が妥当かなと・・・。

折れた根っこがある半分だけを切って取り除き半分を残す方法もなくはないです。

ですが、半分残したところで支えがないためいずれダメになってしまう可能性があります。

半分呆然としながら、先生の話を聞く。抜歯後についても色々説明してくれた。

奥歯の抜歯後は?

入れ歯

入れ歯を作って、前の歯とその前の歯を支えにして入れるというのは、前の歯たちにものすごく負担がかかるらしく、健康なその歯をダメにしてしまう可能性がありオススメしないらしい。

しかしそれ以前に、30代にして「入れ歯」という響きにも、非常に抵抗感があるのは否めない。

上の銀歯を連結

銀歯の連結のイメージ

かみ合わせで対になっていた上の歯も、下の歯がなくなると下がってきてしまうことが多いらしい。

そこで、上の歯とその隣の歯が両方銀歯が入っているのをいいことに、繋げて下がりにくくして治療終了、という方法もあるとのこと。

インプラント

インプラントのイメージ

もちろんインプラントも方法としてはあるが、そんな予算など持ち合わせない私は初めから聞く気なし。

説明を流し聞きしながらも、「やっぱり抜歯かな~」とぼんやり考える。


先日テレビで、芸人のイモトがマナスル登頂に際して歯が突然痛み、根が膿んだ歯をあっさり抜歯していたのを見ていたので、そこまでショックはなかった。

しかしながら、やはり歯がなくなるというところまで想定していなかったために、なかなか受け入れられない。

歯科医師イメージ

抜歯するかしないか、まずは家でゆっくり考えて頂いてからにしてもらっています。

診療台の上と自宅じゃ環境も違って判断力も変わってきますから。

今すぐここで抜くということは、私はしていません。

とのことだったが、オススメはやはり抜歯だそうだ。

考える時間を貰って終了

この日は結局、その奥歯に負担がかからないように噛み合わせを弱くするように銀歯を少し削り、衛生士さんにスケーリング(歯石取り)をしてもらって終了。

診療室を出ると、既に時間は4時近くになっていた。1時間半も診察室に居たのか!

1週間後の同じ時間に予約を取り、帰路に着いた。