奥歯の抜歯 歯根破折の治療記録

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このサイトは、悲しいかな、30代中盤にして奥歯(左下7番)を抜歯することになってしまった、私の治療記である。

10年前に神経を抜いた歯に違和感を感じて歯医者にかかると、なんと根っこが折れて、出来たすき間に膿が溜まっていた。

折れた部分がもっと浅ければ歯を残す方法もあるそうだが、私の場合は折れた箇所が根っこの先のほうで、抜歯しかないということに。

痛みはなかったものの、放置すると膿が骨を溶かして顎や隣の歯もダメにしてしまうらしい。

今まで歯を大切にしてこなかった自分に喝を込めて、ここに抜歯の治療記録を残す。

歯根破折とは

歯根破折(しこんはせつ)とは、読んで字の如く「歯の根っこが折れる」病気である。

  • 神経を抜いた歯に起こりやすい(神経がないともろくなる)
  • 通常は抜歯治療となる
  • 割れ目にばい菌が入り込み、膿んで腫れることもある

詳しくは、All Aboutの「歯根破折」を読んで頂くとわかりやすい。歯根破折は「歯の臨終」であるそうだ。

こうなったら抜歯しかない?

私の場合は、折れた部分が根の深い部分だったため、歯科医には抜歯を勧められた。

ただ、折れた部分がもうちょっと浅ければ、歯を残す可能性もあるそうだ。ケース・バイ・ケースと言ったところだろう。

歯を残す他のオプションとしては、「該当の歯を半分に割り、折れた歯根のあるほうだけを部分的に抜歯する」という方法も提示された。

歯が一部残ることによって噛み合わせの歯が下りてこないのがメリットだが、逆に残った半分の歯に負荷が非常にかかることになり、支えも減っていることからいずれダメになるであろうとのことではあったが。

抜歯後の治療法

抜歯した歯がどの部分かによって、その後の治療法も変わってくる。

部位によってどのような治療法があるのか、保険診療・自由診療の選択肢を含めて、しっかり歯科医と相談するようにしよう。

以下は、私が歯科医師と相談して学んだ、治療方法の一例である。

奥歯(7番)の場合

健康な親知らずが残っていれば、抜歯と同時に親知らずを移植する方法もある。私は既に親知らずは抜いてしまっていたため、この方法は取れなかった。

親知らずがない場合は、インプラント・または放置となると思われる。

奥歯の入れ歯は、前二つの歯(5・6番)にものすごく負担がかかりそれらの歯をダメにしてしまうため、勧められないとの歯科医の話だった。

下の奥歯を抜いて放置の場合は、噛み合わせの対の上の奥歯が下がってこないように、上奥歯の6・7番を銀歯などで連結する方法もよく取られるそうだ(私はこれ)。

私の場合は上の6・7番が治療して既に銀歯であったため、連結することに抵抗はなかったが、二つもしくはどちらかが健康な歯の場合は、削ることに抵抗感があると思う。

連結してしまうともちろんフロスが通らなくなるため、歯間ブラシで丁寧に掃除する必要が出てくる。

奥歯以外の場合

抜歯となった歯の両脇に歯が残っている場合は、インプラントの他にブリッジや入れ歯なども出来る。差し歯は歯根が残っていないと出来ないため、抜歯後の治療としての選択肢はない。